
骨盤骨折やその疑いがある場合に使用する固定ベルトです。

MES-PVS装着イメージ
【特徴】
・骨盤骨折は、内臓が傷ついたり大量の出血を伴うことで、予後に影響が出るため、初期の応急処置が重要になります。そのため、本品を用いて骨盤を固定し動揺を抑えることにより、疼痛の軽減や圧迫による止血が期待できます。
【使用方法等】
使用前準備
- 患者を仰向けにまっすぐ寝かせます。
- 患者の下肢の着衣のポケットから全てのものを取り除きます。
- 骨盤骨折の患者の場合、姿勢を変えたり、位置を移動したりする時は、追加の損傷を与えないよう注意します。
使用方法
- 骨盤の骨が動かないように注意し、骨盤固定バンドに装着ガイドを取り付けて、患者の臀部にゆっくりと押し込んでいきます。
- 完全に押し込んだ後、装着ガイドを取り外し、骨盤固定バンドの上端が臀骨の上部分に位置するようにします(左右のカフ表示部分が同じ位置に見えるようします)。
- ベルトの先端をバックルに通し、マジックテープで固定します。
- ポンプを繰り返し握り、骨盤固定バンドに空気を供給します(最大圧力は500mmHgを超えないようにします)。
- 空気を供給し圧力を加えた後、損傷した骨盤が固定されていることを確認し、空気弁のキャップを締めて患者を搬送します。
- X線、CT、MRI検査時にはカフの圧力を維持し、2WAYバルブのキャップを閉じてゲージを取り外し、検査を行います。検査終了後はケージを取りつけ、2WAYバルブを開けます。
【使用上の注意】
- 患者に側方圧迫骨折が疑われる場合、注意して使用すること(外圧により骨折端の奇形が生じる恐れがあるため)。
- カフは必ず適正圧の範囲(最大圧力500mmHg)で使用すること。
- 患者の移送中は、カフが適正圧で膨張した状態であることを確認すること。
- 本品は再使用可能なため、使用時に異物などが付着した場合はしっかりと拭き取ること。
MES-PVS(骨盤固定バンド) 1個 希望小売価格:55,000円(税込)
一般医療機器 成形型副木 届出番号:04B3X10012000006